土木・建築書販売協議会の設立に当たって
このたび私たちは,土木・建築に関する図書の出版販売を通じて,わが国建設業の技術の向上と発展に寄与するとともに会員相互の繁栄を図ることを目的として,この分野の大手版元である鹿島出版会,並びに彰国社,丸善,森北出版,コロナ社,井上書院,相模書房,山海堂の九社が相はかり,土木・建築書販売協議会を設立いたしました。
現在市販されている土木・建築書は五○○○点を越え,その上毎年七○○点前後の新刊が刊行されていますが,この全出版物を揃えて書店に展示することは不可能であり,その結果多くの読者の欲求不満を惹起しております。
本会は,この読者の欲求不満を解消し,多様化したニーズに応えるために各地域の書店で,土木・建築書の展示即売会の開催をはじめ,会員各社の新刊情報の配布などを計画,実行し,日ごろ読者の眼にふれる機会の少ない土木・建築書をまとめて展示し,読者の便に供したいと考えております。
情報化社会の中にあって今後ますます多様化していく読者の要望に応えるべく努力を重ねてゆく覚悟でございますので,建設諸団体をはじめ関係各方面の皆様の一層のご理解とご支援を心よりお願い申しあげる次第であります。
昭和五十六年八月一日
土木・建築書販売協議会
会長 河相 全次郎
とじる